【選ぶべき】会社によって更に差が出る話【個人型確定拠出年金】

こんにちは、ゆぴです。

 

昨日の記事の続きになります。

個人型確定拠出年金に加入する場合、選ぶ会社はたくさんあります。

 

人によって重視するポイントは様々だと思うので、ピックアップして紹介しようと思います!加入の方法も合わせて紹介します!

 

昨日の記事はコチラ

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個人型確定型拠出年金は"どこで"加入できる?

 個人型は、「自分で」窓口となる金融機関に足を運びます。

 

都市銀行地方銀行、信用金庫や証券会社、信託銀行、生命保険会社、損害保険会社など、様々な金融機関で取り扱っていますが、中には取り扱っていない金融機関もあります。

国民年金基金連合会

のホームページで調べておくのがいいでしょう。

 

選ぶべき金融機関のポイント4選

 

① 事務手数料

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個人型拠出年金は、2つのタイミングで事務手数料が発生します

  • 加入時国民年金基金連合会に支払う口座開設の手数料(税込み2777円)
  • 加入後毎月…加入機関によって異なる。

毎月かかる事務手数料(口座管理料)は国民年金基金連合会や運営管理機関、事務委託先金融機関に支払うものになります。

 

金額は年間2000円から7500円と金融機関によって幅広く、口座管理料だけ見ても年間5000円の差があります。

 

実は、口座管理料のみ金融機関が自由に設定できるのでこのような差が発生しているわけです。

 

加入時の費用はその場で支払いになりますが、口座管理料は毎月の掛金から差し引かれます。

 

口座無料ならいいの?

宣伝で、「口座管理料、無料!」と謳っている金融機関もあります。

この広告に釣られて安易に加入しないように注意です!

 

無料になるのは、口座管理料のうち運営管理機関の手数料のみだったり

"資産残高〇〇円以上から"といった条件付きのケースもあります。

 

特に覚えて欲しいのは、口座管理料には内訳があります。

どこが無料になっているのかしっかりと中身を確認しておきましょう。

 

手数料かかるって聞いて萎えた

普通の銀行口座なら事務手数料も口座管理料もゼロです。

 

その常識を知っていると、なおさら萎えてしまった人もいるかと思います。

昨日の記事で、月々1万円(年12万円)の掛金をした人の場合

所得税と住民税が合わせて約3万6000円お得になると解説しました。

 

個人型拠出年金へ加入したときに発生する費用(加入時の手数料+年間の口座管理料)

初年度の費用で1番高いパターンで計算しても1万円を超える程度です。

 

それを上回る節税効果がある事は、頭の隅に入れておいてください。

 

② 品揃え

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金融商品なんて、どこも同じようなもんでしょ」と思うかもしれません。

金融商品は、運用の方法や利回りなどで商品の形が変化してきます。

 

ざっくり2つに分けると

  • 元本*1保証されている商品
  • 元本が保証されていない投資商品

になります。元本は毎月支払う掛金の事です。

 

※拠出年金制度では、「少なくとも3つ以上の商品を取り扱い、少なくとも1つは元本保証型の商品を入れる」という規定があります。

つまり条件さえ満たしていれば、どんな金融商品も取り扱えるわけです。

 

注意したいのが、加入して口座を作った金融機関が取り扱っているものしか買えません。だからこそ、品ぞろえは要チェックです。

 

細かく解説していきます。

 

元本が保証されている商品

満期まで持っていれば 元本+決められた利息分 が手元に戻ってくる商品です。

  • 預貯金
  • 保険

が代表的な商品になります。

 

元本が保証されていない投資商品

元本の価値そのものが変動している商品の事です。

などが代表的な例になります。

 

どんな金融商品がいいのか

まず、個人型拠出年金のシステムから考えてみましょう。

  • 原則60歳まで受け取れない → 必然的に長期運用になる。
  • 運用益は非課税 → 福利効果に期待できる。
  • 投資信託にかかる手数料が低い → 普通に買うより有利。

つまり、60歳までの期間が長い人ほど

「長期運用」に適した「投資信託」を取り扱っている金融商品がオススメです。

 

具体的な商品の種類

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いくつかありますが、5つに分けられます。

  1. 国内の株式に投資するもの
  2. 国内の債券に投資するもの
  3. 外国の株式(先進国と新興国)に投資するもの
  4. 外国の債権に投資するもの
  5. 1~4を組み合わせたもの(バランス型)

選ぶべきポイントは

  • 1~4に該当する商品を取り扱っている事
  • 1~4のグループの中にそれぞれ1本以上インデックスファンド*3が入っている事

インデックスファンドに関しては脚注で詳しく解説していますが、ざっくり東京株式市場のようなまとまった市場全体の動きを反映しているモノサシだと考えればOKです。

 

つまり、インデックスファンドは市場全体に分散投資ができるメリットがあります。

分散投資=リスクを分散(軽減)できるわけです。

 

アクティブファンド

インデックスファンドの対義語でアクティブファンドというのがあります。

 

値動きと同じように流れるのが目標のインデックスファンドに対し

値動きを上回る事を目標に運用しているのがアクティブファンドです。

 

中には成績の良いものもあれば、思うように上がらなかったものもあります。

(過去のデータ上、指数を上回ったアクティブファンドは少数です)

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老後の安定した資産を目指す拠出年金ならインデックスファンドを中心にする方がオススメです。

 

運用期間が短い人はどうしたらいい?

ここまでは、60歳まで長期的に運用する人向けに書きました。

逆に、運用期間が短くなってしまう50代前後の方はどう運用するのがいいでしょうか?

 

預金や保険などの金融商品の品ぞろえが良く、更に金利や利率の高いものがオススメです。

  • 確定拠出年金専用の定期預金
  • 傷害保険(積立)
  • 利率保証型積立年金

を個人的にオススメします。

元本が保証されている商品なので、安心して運用できます。

 

③ コスト

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投資信託を利用する場合、手数料が発生します。

手数料は3つの時に発生します。

 

銀行や証券会社といった販売会社に対して支払うお金です。

  • 運用している間の管理費用(信託報酬)

投資信託保有している間、発生している費用です。(運用会社・販売会社・信託銀行の3社に支払います)

  • 解約するとき(信託財産留保額)

投資信託を解約する際に支払うお金になります。

 

④ サービス

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今になって個人型拠出年金を利用する人は増えてきていますが、まだ詳しく説明する担当者を常駐していない金融機関がほとんどです。

 

だいたいがホームページに詳しく書いたり、コールセンターで問い合わせに対応する形になっている事と思います。

 

ここで言うサービスの良い金融機関は

  • ホームページにきちんと記載がある(商品や手数料)
  • コールセンターの対応が良い
  • 使い勝手が良い(申し込みがしやすい)

で判断しましょう。

 

手数料などの費用に関してホームページに記載がなくて、資料請求しないと分からないと不親切ですよね。

 

長い付き合いになるハズなので、なるべくサービスの良いところを選ぶのがオススメです。

 

まとめ

今回は、昨日の記事に続いて個人型拠出年金を選ぶポイントについてまとめました。

 

ざっくり言うと

安い!

品ぞろえが良い!

使いやすい!

で選ぶのが無難です。

 

加入する人に応じて、年齢・資産状況・掛金の金額が異なります。

それぞれの目的に合わせた運用が現実的です。

 

 昨日の記事を読んでいない人はこちらもチェック!

個人型確定拠出年金についてまとめてあります!

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*1:毎月支払う掛金の合計金額

*2:マネー・マネジメント・ファンドの略で、極めて安全性の高い債券を中心に投資信託として運用

*3:投資信託の1つで、日本株式のTOPIXのような代表的な指数と同じ値動きを目指しているもの